3月25日(金)那覇市の桜坂劇場で、映画『ROUND IRELAND WITH A FRIDGE』の上映前に舞台あいさつが行われ、主演&脚本&原案のトニー・ホークスさんと、協力サポーターのレイザーラモンが登場し、映画の見どころを語ってくれました。作品では冷蔵庫を持って旅をする男の姿が描かれていますが、その内容はホークスさんの実体験に基づいているそうです。
初めにステージに姿を現したのは、レイザーラモンの2人。RGは、海外作品ということを意識したのか、映画『アバター』風の装いで「世界へのアピールとして『アバター』の格好でやってまいりました。靴下はシブヤでコウニュウシタ」と、片言交じりの“エセ外人”口調で話し、お客さんを盛り上げていました。
その後、ホークスさんが映画で使用した冷蔵庫を持参して登場しました。変わった服装のレイザーラモンを見て、初めは困惑気味のホークスさん。しかし、自身も英国で有名なコメディアンということで、一緒に踊りだすなどノリの良さをアピールしてくれました。
映画に登場した冷蔵庫は、撮影後、世界中を旅をした時に出会った人たちが書いてくれたメッセージでいっぱいです。HGは、そのなかに英語に混じって書かれている日本語のメッセージを発見。「これはもしかして野性爆弾の川島邦裕さんと、新喜劇のやなぎ浩二さんのメッセージじゃないですか?」と尋ねると、ホークスさんは「そうなんだよ、日本の有名なコメディアンが書いてくれたんだ!」と答え、会場からは微妙な笑いが起きていました。
トークの途中、レイザーラモンが「僕たちのネタを見てほしい」とお願いすると、ホークスさんは「OK」とすんなり了承。HGが「フォー!」と叫びながら腰振りダンスを披露し、「Very Good! 君は9点!」と言わせていました。続いてRGは“ジャパニーズ テンプル サウンド(日本の神社の音)”という音ネタを披露。「Very Very Good! 君は8.6だ!」とホークスさんは笑顔で対応していましたが、最後には「悪夢を見ているようだ」と本音(?)をもらしていました。また、RGが“冷蔵庫あるある”を披露すると、通訳の人は、訳しづらかったのか、困ってしまう場面も。トニーさんは“あるあるネタ”の途中で、RGがワムの「Wake Me Up Before You Go-Go」を歌いだしたのが気に入ったようで、一緒に気持ち良さそうに歌っていました。
話題は映画に戻り、「あなたにとってその冷蔵庫はどんな存在ですか?」の問いに「世界中のどの冷蔵庫よりも大切な存在。映画では、アイルランドのほのぼのとした感じと、人々の優しさを感じられるはず。この作品を通して、人を信じることをもう一度考えてほしい。この映画を見た後は、誰かとキスをしよう」と温かな言葉でトークを締めくくっていました。