2010年に惜しくもこの世を去った日本が誇る偉大なコメディ俳優、谷啓さんと藤田まことさん。
2人の出演作のなかから、映画が娯楽のメイン・ストリームであり、日本の高度成長と比例するように人気を獲得していった若さ溢れる1960年代と、俳優としての円熟期を迎えた時代。
それぞれの時代から選りすぐりの7作品を上映します
監督 | 松森健 |
---|---|
公開年 | 1968年 |
出演者 | 谷啓 京塚昌子 ほか |
谷啓主演で、自身の名前の由来となった喜劇俳優、ダニー・ケイの主演映画「虹を掴む男」を基にしたコメディ。ヒロイン役は酒井和歌子。空想ばかりして仕事はできないサラリーマンが、産業スパイに間違われ逮捕されるが、やがて真犯人一味と対決することに。主人公と、大事にしているぬいぐるみの怪獣ガマラのやり取りが愛らしい。
監督 | 坪島孝 |
---|---|
公開年 | 1966年 |
出演者 | 谷啓 藤田まこと ほか |
遊星人役で谷啓が主演し、ひとり2役の植木等らクレージー・キャッツの面々も総出演するSFコメディ。地球を平和にすべく遊星アルファから日本へ来た男が、〝女という動物〟など初めて見るものに右往左往しながらも、会社員から歌手、国会議員へとあれよあれよの転身で活躍する。指を鳴らせば何でもできる超能力の乱発も楽しい。
監督 | 本木克英 |
---|---|
公開年 | 1999年 |
出演者 | 西田敏行 谷啓 ほか |
釣りのメッカ・沖縄に出張! 無人島に漂着したハマちゃんの運命は…!? 沖縄県本島と久米島ロケを敢行、釣りバカ史上初の仕込みなしで、ハマちゃんが本当にキハダマグロを釣り上げます。
監督 | 古沢憲吾 |
---|---|
公開年 | 1964年 |
出演者 | 藤田まこと 谷啓 ほか |
谷啓と藤田まことのダブル主演によるサラリーマン喜劇。学生時代からライバルの江戸っ子と浪花っ子が同じ会社に入り、どちらが出世するか、どちらがモテるかを競う。クレージー・キャッツ映画で知られる古沢憲吾監督のハイテンションな演出で、谷と藤田が疾走! 社長令嬢役の司葉子に、浜美枝、新珠三千代と女優陣も豪華。
監督 | 杉江敏男 |
---|---|
公開年 | 1965年 |
出演者 | 藤田まこと 谷啓 ほか |
商事会社の同期の桜、西の王将こと藤田まこと、東の大将こと谷啓が、恋に仕事に激しいツバ競り合いをするコメディの第2弾。東京ではクラブのママ、大阪では仲居を巡る対決で痛み分け、取引先の美人社長を巡る競り合いでは共に、東京支社の課長心得に昇進することに。監督は杉江敏男へバトン・タッチし、より軽やかに。
監督 | 古沢憲吾 |
---|---|
公開年 | 1967年 |
出演者 | 藤田まこと 白木みのる ほか |
藤田まことと白木みのるの凸凹コンビが珍道中を繰り広げる、「てなもんや東海道」に続くシリーズ第2弾。幕末の京都で、やくざの時次郎と坊主の珍念が、流行の勤皇党に近づいてはニセモノの坂本竜馬に金を騙し取られ、間違えて新選組に接近したりと、騒動を起こす。西郷吉之助役で谷啓が、新選組役でザ・ドリフターズが出演。
監督 | 広瀬襄 |
---|---|
公開年 | 1985年 |
出演者 | 藤田まこと 京本政樹 ほか |
時は幕末。京都・黒谷屋敷に300年間隠された天下の機密。それを嗅ぎつけた京都公卿を中心とする外人グループ。この二派の争いに巻き込まれた主水を中心とする仕事人たちが、奇想天外な大仕掛けを駆使して繰り広げるスーパーアクション時代劇。