第３回沖縄国際映画祭　2011年3月18日(金)～3月27日(日)

3月24日（木）、宜野湾市の沖縄コンベンションセンターで、地域発信型映画『謝謝OSAKA』（大阪府大阪市）と『ホルモン女』（岡山県津山市）の2作品が上映されました。

上映前に行われたレッドカーペットには、『謝謝OSAKA』から山田勇人監督、木南晴夏さん、友近らが、『ホルモン女』からは、山下リオさん、津山市“ホルモン研究会”のメンバーが登場。寒いなか集まった観客に、笑顔で手を振り、声援に応えていました。

舞台あいさつでは、山田監督が「これぞ大阪といった大阪もありますし、こんなところもあったのかという大阪もふんだんに盛り込んでいるので、33分のショートフィルムですが存分に楽しんでいただけると思います。出演しているキャストのキャラクターや人情があふれているのも映画の魅力です」と熱くコメント。木南さんは「沖縄に来てからローカルフードを楽しみました。タコライスやヤギ汁を……ヤギ汁は一生忘れられない衝撃でした！」と、早速沖縄の洗礼(？)を受けた様子。一方、友近は「この映画での私の役どころは『ミナミの帝王』で言う“方言指導の方”ですかね。存在感が似ていると思います」と、おかしなボケを言いつつ、作品に出演できたことに喜びを隠せない様子でした。

また、映画の具体的な見どころについて、山田監督は「とにかく人！ そして場所ですね」と断言。さらに、一緒に上映される『ホルモン女』が“ホルモンうどん”を扱った映画ということで「この映画には“たこ焼き”が出てきますので、そちらも楽しみにしていただければ」と対抗意識を燃やしていました。木南さんは、出身地・大阪での撮影の感想を「行ったことのないロケ地、いわゆるデートスポットにたくさん行きました。今後の参考にしたいと思います！」と語り、大いに会場を沸かせていました。

続いて『ホルモン女』のメンバーのあいさつでは、主演の山下さんが「すごくアットホーム」と沖縄の印象についてコメント。国際通りを訪れた時に「お店の方に謎の商品を勧められて、危うく購入しそうになりました」と、南国特有の陽気な雰囲気に惑わされた様子でした。また、映画の主な題材である“津山ホルモンうどん”を食べた感想を「すごくおいしいです。そのおいしさにビックリすると思います」と目を輝かせて話していました。さらに「あまりのおいしさに、5日間の撮影にもかかわらず、食べ過ぎでズボンのボタンが閉まらなくなりました」と、ちょっぴり恥ずかしいエピソードも告白してくれました。

“津山ホルモンうどん”は、地元の人にとっては庶民の味であり、鉄板焼きの店では、わざわざメニューとして掲げることもなかった品でした。同作品では、今では全国的に有名な“津山ホルモンうどん”が、広く知られるようになったきっかけを描いています。最後に、山下さんが「この映画は気軽に楽しめる映画です。主人公が“ホルモンうどん”と出会ったことで、生き生きとしていく姿が描かれています。そして“ホルモンうどん”が本当においしそうに映っているので、楽しみにして下さい」と、作品と“ホルモンうどん”への愛情あふれる言葉で締めてくれました。