第３回沖縄国際映画祭　2011年3月18日(金)～3月27日(日)

3月23日（水）、桜坂劇場にて、長編プログラムLaugh部門にノミネートされている『Night Market Hero』の上映と舞台あいさつが行われました。同作品は、台湾夜市を舞台にしたコメディ作品。今年1月に台湾で公開されて以来、現在も記録的なヒットが続いていることで知られています。上映前の舞台あいさつでは、イェ・ティエンルン監督と主演女優のアリス･クーさんが登場、サポーターのダイノジも加わって大いに客席を沸かせました。

ナビゲーターの藤川奈々さんとダイノジに紹 介されて現れたイェ監督は、「どうも～」という日本語とおどけた姿で一同の意表をつくと、ダイノジ・大地洋輔に「よしもと芸人か！」とツッこまれてご満悦の様子。日本の小説や松たか子さん主演の映画『告白』が大好きと話していました。続いて登場したアリスさんはきれいな日本語であいさつ。「妻夫木聡の大ファン」と告白する一幕もありました。

続いて、話題は『Night Market Hero』に移り、監督は「初めての作品で、最高のクルーとキャストに恵まれてラッキー」とコメント。さらには、「台湾の人たちの人間味がポイント。今回は屋台の人々ですが、苦しいところを見せずにみんなに幸せを与えてくれる、そんな人々にスポットを当てたかった」と、登場時とは打って変わった真剣な眼差しで話していました。

また、アリスさんは「（撮影中）最初から最後までずっとハッピーでいられたのは初めてのこと」と、スタッフやキャストを絶賛。そして、「いろんなジャンルから集まっている俳優一人ひとりの演技が際立つ作品。スクリーンに映し出された笑顔や涙は演技を超えたものです。もちろん屋台が舞台ですからおいしい食べ物もいっぱい出てきます」と作品の魅力をアピールしました。

ダイノジ・大谷ノブ彦は舞台あいさつが終わり帰ろうとしている2人を引き止めました。年々制作本数が減っているという台湾映画界でコメディ作品をヒットさせたことに敬意を表し、「尊敬しています！」と、アリスさんとイェ監督の手を何度も堅く握りました。