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2011.03.27  
森崎東監督が逆質問! 沖縄で上映したことの意義を観客も痛感
3月27日黒木
3月27日(日)、桜坂劇場で、有名作品に埋もれた隠れた名作や監督を特集する「特別上映作品 沖縄国際映画祭裏街道 おもしろB面映画特集」を実施。そのなかの一企画である「森崎東特集」として『黒木太郎の愛と冒険』が上映され、森崎東監督が本日2度目の舞台あいさつに登場しました。
『黒木太郎の愛と冒険』は、田中邦衛さん演じるスタントマンを中心に、東京の片隅で生きる庶民を描いた群像劇です。重い内容の作品のため、舞台あいさつが始まっても会場はそれを引きずっている雰囲気でしたが、「帰りの飛行機の時間に間に合うかが心配で……」とソワソワする森崎監督の姿に、一気に場内にもホッとした空気が流れました。
この映画に出てくる「遺書」という本は、森崎監督の実兄で、終戦の翌日に割腹自殺された森崎湊さんが書き遺したもの。それだけに劇中で三國連太郎さんが割腹自殺するシーンが湊さんに重なるそうで、「監督はその思いを受け継ぎ、いつも怒りながら映画を作り、戦い続けてきたんですよね?」という司会者の言葉に、「私は戦ってません。いつもビビってます(笑)。こんな(怒りばかりの)映画を作って良いのかと思いますね」と、自身の作品をあらためて見た感想を語っていました。また、すでに亡くなられた役者さんも多く出演していて、「見ていると複雑な心境になる」と、胸の内を明かしました。
その後、森崎監督は見てくれた人の意見を聞きたいとリクエスト。会場からは、「白黒映画ならではの臨場感が、深いテーマと重なって、心に深く響いた」「今の若い世代は自分目線から抜け出せないが、戦前の世代の方は他人への思いも強かったという違いを認識できた」「戦争を生き抜いてきたお年寄りと今の世代の人を結ぶことができる作品」「こんなに命を謳歌している映画はない」など、さまざまな声が上がりました。森崎監督もそれぞれの意見に納得したようにうなずいていました。
さらに、「今も戦争の傷跡が残る沖縄で(この作品が)上映されたのは意義がある」「沖縄でも映画を撮ってほしい」という声に、「先日訪れた座喜味城の石垣が『ぜひ撮ってくれ』と言ってました」と応え、沖縄を舞台にした映画の創作意欲が沸いたことを報告。沖縄のお客さんにとっては、このうえない言葉をプレゼントして、舞台を降りました。
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