3月26日(土)、宜野湾のトロピカルビーチに特設されたビーチステージにて、この日の最後となるイベント「エール,ラフ&ピースメモリートーク」が行われました。すっかり日が暮れて気温が下がるなか、人で埋め尽くされた会場の興奮は冷めることがなく、熱気を帯びていました。
大声で「ハイサイモ~」とMCのガレッジセール・ゴリが登場。満員の客席からも「ハイサイモ~」と元気な返事を受けたゴリは、「AKB48の出番が終わったらみんな帰るかと思ったけど、残ってくれてよかった」とこの日最も注目を浴びたイベントを引き合いに出し、夜まで残ってくれた観客に感謝しました。トークに参加するブラックマヨネーズ・小杉竜一、トータルテンボス・藤田憲右、野性爆弾・ロッシー、森三中・黒沢かずこ、楽しんごを呼び込むと、会場から割れんばかりの歓声と拍手が沸き起こりました。
メモリートークは、ステージ出演者が思い入れのある私物を持ち寄り、思い出話を披露。さらにお客さんとじゃんけん大会を行い、勝者にその私物をプレゼントするという企画で、説明を聞いた客席からは大歓声が起こりました。また、特別ゲストで、ライブを終えたばかりのバンド、かりゆし58のボーカル・前川真悟さんが登場するなど会場のボルテージは上がる一方でした。
早速、一つ目の私物をBEGINのボーカルに扮したセブンbyセブンの玉城泰拙が運んできました。クマの絵柄の巾着袋と&Tシャツは黒沢の私物でしたが、実はその2点が昨日沖縄で購入したばかり。それを知った出演者全員が「思い出って昨日だけじゃん! こんな感じの企画なんですか」ときついツッコミを入れました。黒沢得意のでたらめな歌とともに始まったじゃんけん大会に勝ち残ったのは沖縄県外からやって来た女の子で、黒沢から巾着袋とTシャツを受け取り、ステージを去る時には募金もしてくれました。
続いて、玉城が萩原流行の物まねで持ってきた品は、“小山”と胸に書かれた野球のユニホーム。藤田が高校の野球部時代に実際に着ていたユニホームで、当時のスコアブックのコピーも一緒にプレゼントしました。強風にスコアブックが飛ばされそうになると、スコアブックとユニホームを、わざと風に乗せて飛ばそうとするほかの出演者たち。藤田は「思い出を雑に扱わないで」と必死に訴えてました。藤田の私物をゲットしたのも女の子。その子が「実は楽しんごが好き」と答えると、楽しんごが「ラブ注入~」とギャグを披露し女の子は大喜び。これに藤田が対抗して「モジャ注入~」とアフロヘアーを女の子に押し付けると、彼女は真顔で嫌がり、会場は悲鳴と笑い声で渦巻いていました。
有名ラーメン店「大勝軒」のオーナーの物まねで登場した玉城が「3つ目の私物は、楽しんごが今身に着けている物」と紹介すると会場は大盛り上がり。「ドドスコスコスコ~」と立ち上がる楽しんごの頭にゴリが向けたマイクがぶつかるアクシデントが発生し、お詫びにゴリが楽しんごのおでこにキスすると、楽しんごは大喜びです。そして、楽しんごがその場で着ていた、まだ発売前という、桃、バナナ、サクランボが描かれたパーカーを賭けてじゃんけん大会が始まりました。このお宝をゲットしたのは、介護関係の仕事をしているという男性。パーカーを受け取った男性は一発芸をしたいと言って、ブレイクダンスを披露。ゴリも対抗して踊りだすも大技に失敗。すると会場から小杉にも踊ってほしいと無茶なリクエストが。もちろん失敗しましたが、持ちギャグの「伝統芸能ハゲ踊り」を披露し、会場の期待にしっかり応えました。
4つ目の私物をMr.インクレディブルの扮装で運んできた玉城を出演者一同大絶賛。いろんな物まねのなかでこれが最も似合っていました。そして私物、数々のバイクのシルエットが描かれたTシャツを用意したのはロッシー。バイク事故で入院した時、お見舞いのお返しとして配ったものでもちろん非売品。それを見た小杉は思わず「うわっ! 懐かしい」と声を漏らしました。さらに野性爆弾のDVDと相方・川島邦裕が作成した小道具のカタログを一緒に提供。けれども、この3点を勝ち取ったのは小さな女の子で、ロッシーの思い入れを理解していない様子に、ロッシーは複雑な表情を見せました。
次に漫画『スラムダンク』の安西先生という完成度の高い物まねで玉城が持ってきたのは、小杉の私物「ホテルアイビス」の部屋着。以前、東京・六本木の「ホテルアイビス」に年の半分ほど泊まっていたそうで、「ホテルから記念にいただいた」と思い出を語りました。このお宝をゲットした女性が、ホテルアイビスもわからないうえに、好きな芸人がまたもや楽しんごだと告白。小杉を無視して楽しんごと話し始め、挙句の果てには小杉が最後に握手をしようと伸ばした手を無視してステージを去っていく姿に、会場から爆笑が起こりました。
最後に寝起きドッキリの時の桑野信義の物まねで登場した玉城に、出演者全員が「安西先生でやめとけばよかったのに」とダメ出し、集まった観客を最後まで盛り上げ、楽しませてくれました。