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2011.03.24  
大震災後、初めて舞台へ……THE BOOMが歌に乗せ被災地への思い届ける
3月24日(木)、宜野湾市のトロピカルビーチに特設されたビーチステージにて、沖縄のアーティストによる音楽ライブイベント「エール,ラフ&ピースSPライブ」が開催されました。
3月24日SPライブ1
MCの博多華丸・大吉、ハリセンボンの呼び込みで登場したのは、オキナワポップ・エンターテインメン トシンガー 「御花米」としての活動を経て、2009年1月からソロへ転向した、いさ ゆみさん。琉装で登場したいささんを見て、MC陣は当然沖縄出身だと思ったよう。でも実はいささん、「本籍は沖縄ですけど、生まれや育ちは宮崎」とのこと。近藤春菜は「『どげんかせんといかん!』のほうじゃないですか!」と鼻息荒くツッこみ、会場を笑いで温めました。
いささんの1曲目は「5番まで(歌詞が)ずっとラブラブな曲です!」という「村はじし」。両手をクロスして胸の上に置き、横に揺れる振り付けを観客と一緒に挑戦。「ハイヤ、イヤ、サッサー!」、三線の軽快なリズムに乗せて恋人への思いを歌いました。続いての曲は沖縄舞踊の「ククラキ節」。沖縄音楽に欠かせない三板(さんば)というリズム楽器を、夕闇のビーチに響かせ、艶やかに歌い上げました。
2組目はバラエティー番組「クイズ!ヘキサゴンII」(フジテレビ系)でデビューした石垣島出身のシンガー・ソングライター、RYOEIさん。高校時代からストリートライブを行っていたという実力派で、以前はギターを弾いていたことも。意外にも「三線を弾いたのはここ最近」だそうで、「昔から聴いていたので感覚で弾けるようになりました」という話にMC陣たちは驚きの表情を見せていました。
トークの後、披露した1曲目はデビュー曲の「ひらり」。伸びやかで甘い歌声を、ステージからシアターの方まで届けていました。続いては、沖縄で4週連続1位を記録したという「島風」を披露。三線の温かい音色が郷愁を感じさせる優しいナンバーで、「どうかこの思いよ届きたまえ」という歌詞が心に響きます。ラストは、世界で初めてサンゴの人工養殖と産卵に成功した金城浩二さんに宛てた曲「てぃんがーら」を力強く歌い切りました。
3月24日SPライブ BOOM
ステージのトリを務めたのはTHE BOOM。静かにステージ上のスクリーンに「THE BOOM」の文字と写真が映し出された後、ゆっくりと一人ひとり、ステージを見渡しながらそれぞれの楽器の位置につきました。
東日本大震災以降、初めて舞台に立ったというボーカルの宮沢和史さんは「あの後、とても歌う気になれなくて、家で一人で歌っていました」と切り出し、会場は静かにその言葉に耳を傾けました。当時の心境を正直に告げた宮沢さんは、「いつまでもこんな気持ちはじゃいけないと思い、今日は素敵な舞台に立たせていただきました。思い切り歌います」と力強く宣言。
1曲目はニューシングルの「暁月夜~あかつきづくよ」。新たに歌い継がれる“日本の歌”を作りたいという思いで制作したという同曲は、日本らしさを感じさせるミクスチャー・ミュージック。演歌のような歌いまわしとフレーズで、ビーチステージをTHE BOOM独特の空間へと変えていました。
「次の歌は沖縄の悲しみを歌にした曲です。しかし、今夜はその上に東日本への思いを乗せて歌います」というMCで始まったのは、名曲「島唄」。時折、ステージのはるか先を見つめながら、歌詞をしっかりと伝えるように歌う宮沢さん。沖縄から海を渡り、遠くの被災地へ声を届けようとしていたのかもしれません。間奏後の「波よー、波よー」のリフレインが心に突き刺さるようでした。
最後は観客とサビの大合唱でエンディングへ。宮沢さんの「日本中のみんながまた笑えるようにみんなで祈りましょう」という優しい言葉を胸に、観客の皆さんは日が落ちたビーチステージをそれぞれ後にしました。
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