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2011.03.23  
沖縄宮古島に咲いた感動の種、成田の工場を舞台にした男女の交流――2本の地域映画を上映
3月23日(水)、桜坂劇場にて、「地域発信型映画」2作品、『一粒の種~真太陽の島の大合唱~』(沖縄県宮古島市)と『ソラからジェシカ』(千葉県成田市)が上映されました。
3月23日沖縄
『一粒の種』は、沖縄・宮古島出身の歌手・砂川恵理歌さんが歌う「一粒の種」を、砂川と宮古島の人々が合唱することになり、合唱経験の有無に関係なく子供からお年寄まで336人が集合して臨んだ一日を追ったドキュメンタリー。原曲は、ある末期がん患者の残した言葉をもとに、担当看護師だった宮古島出身の高橋尚子さんと同郷のミュージシャン・下地勇さんが曲に仕上げたものです。映画は、合唱に参加した島の人々が、楽曲から与えられた喜びや感動を優しく語る姿をとらえています。
舞台あいさつに登場した砂川さんは、「『一粒の種』という曲は、46歳で病死なさった男性の実話がもとになっています。その方は亡くなる直前まで『一粒の種でいいから生きていたい』と何度も繰り返していたそうで、その思いが歌になっています。かれこれ3年ほど歌い続けてきて、故郷の人たちのお陰でこうして映画にまでなって、感謝の気持ちでいっぱいです」と笑顔で語りました。そして司会者の依頼に応じ、生歌で「一粒の種」を聴かせるくれるシーンもありました。最後に砂川さんは「東北大地震で被害に遭われた方にも寄り添う歌になってくれたらうれしいです。先輩から『歌って』と引き継いだ歌を、これからも歌いつないで生きたいです」と語ってステージを降りました。上映終了後、会場外で砂川さんは観客の方を見送りながら握手を交わしました。また、合唱に参加し、映画にも登場する宮古島の人たちが多数訪れ、砂川さんと言葉を交わす姿が見られました。
3月23日千葉
一方の『ソラからジェシカ』は、成田の落花生工場を舞台に、仕事第一の寡黙な男と、看護師としてやってきたのに工場で働くことになってしまうペルー人女性の交流を描くストーリー。舞台あいさつには、佐向大監督、出演の陣内智則、ロザーナさんが姿を見せました。
佐向監督は「成田という都市は空港のイメージが強い町ですが、古い町並みとか、国際色豊かな光景とか、ほかの魅力もあります。そうしたことを知ってほしくて映像にしました」と思いを口にしました。監督は、主人公の男はあえてあまりしゃべらないという性格を設定し、陣内に合わせて「“バツイチ”(経験のある男)に変えた」とか。それを聞いた陣内は苦笑しながらも、「僕は意外と人見知りなところがあるので、意外とすんなり役には入れましたよ」と返していました。最後に佐向監督が、映画に協力した“成田空援隊”の言葉を紹介しました。そこには「悲しみや同情に暮れてばかりでは前進しません。映画を楽しんでください。その笑顔が被災された方々に伝わりますように」とのメッセージがありました。
なお、「地域発信型映画」の上映前には、映画祭用に制作された各地域のオリジナルプロモーション映像が上映されます。その映像も注目に値する出来栄えですので、ぜひご覧ください。
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